映画レコーディング終わったー
7月 27th, 2010 | By KANAMI | Category: TREE, じゆうじんの「おと」先週、映画「DAVID AND KAMAL」のレコーディング終了しますたー
プロデューサ・ディレクターさん、ワンダーステーションのみなさま、演奏者の方々、ほんでM氏、K氏、N氏、W氏本当にありがとうございましただよ!
そこまで詰めてたせいで一気に夏ばて突入、現在バルバルっすーーーー(涙)
レコーディングではフルオケ予算がなかったので、基本的に打ち込みオケに、Wカルテットをのせ、フルート、パーカッションを加える形で進行しますた。
エンディングとその手前の重要な曲ではWカルをダビングして頂いて超豪勢なストリングスーーになるますた!
なんつっても音が美しい。素晴らしいチームであるますた。
フルートもパーカッションも「できすぎる!」…もう、なんか嬉しくもいろいろやっていただきますた。
「もうプヒャーってなるぐらいのフラッタでいきまほー」
「ベルトリーだけ、こっからすきなとこまでおぬがいしまつ」
なんてね!
いやいや、今回の演奏内容が他でもお願いできるわけがないのは承知っすよ。
今回は本当にいい繋がりで最強のレコーディングだったんでねいかとおもいまつ。
K氏さまさまであるます。
プロデューサさんもさくっと意見くれたので、順調に進行出来たのがありがたかったっす。
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今回の映画は、実は音楽が、映画が一度仕上がったところからの一部だけ差し替え作曲でつた。
多くの作家しゃんはこういう仕事は受けないみたいでつ。
おいらは超新人らので、させてもらえるならとほいほい受けまつた。
つっても、実は相談が入ってから実際に実働に入るまでに1年半待ったんでつが(^^)
しかしながら、元の作家さんの曲は正直「それできちんと映画が成り立っていた」と、パンピー視聴者としてのおいらは申し上げておきまつ。
元の曲は全体通してカルテット+2本木管+ピアノ+パーカス(コンバスもいたかも)、っちゅう編成。
イスラエルの作品として趣のある叙情的なメロも奏でておるますた。
おいらが担当したのは、映画の後半から最後までのほぼ全曲差し替え。編成は基本的に華やかにオーケストラ、というくくり…!
うっほ、前半とでんでんちがうんでつがほんといいんでせうか?
絶対にMIX具合とかも違うモンになるますよ?
っつうか、元の曲ってホントに5.1chかなぁ(おいらの方の仕事は5.1chでMIXしますた)
前半となんかしら繋がりを持とうとするとNGが出るのれ、きっぱり割り切ってプロデューサの希望のまま、華やか(?)系に仕上げますた。
でも、使ってる生楽器はある程度似てたりして。(つっても演奏者が違うからねぇぇ)
ところが、レコーディング1週間前になってすでにOKの出ていたエンディング曲のメロがいきなりNGに!!!
いやいや、もうアレンジ入ってるし。
今からメロ考えてたらアレンジ間に合わないし(おいらは昼間会社経営なのれ、通常の作家の1/4ぐらいの速度でしか作業できないのれつ)、んーーーーーでも、プロデューサがあえて現状の曲から差し替えたいからこそのこの依頼なんだから、なんとかなんか考えてみねば!!!!!
と、いうところで出たのは、前半を作っている作家さんのメインメロでつた。
実はこのメロを使うのは最初の最初からNGと言われてまつたが、プロデューサの想像では、派手にならないと思っていたからに違いない! と、勝手に決めつけてディレクターに相談。
ディレクターも「きっと行けると思う!」っていってくりたので、いきなり仮アレンジ込みで1日で作業、速攻みせてみたであるます。
ほしたら、熱意が伝わったのかOK!
訂正もしつつ、ギリッギリでアレンジも間に合わせ、譜面も徹夜で仕上げてスタジオに赴きますた。
おいらの曲って、なにかしらあり得ない繋がりとかあり得ない楽器がいきなり加わるとかあるようなんでつが、それでも全部自分が作って(たとえ編曲でも)ればさすがにその中での統一感とかストーリー性とかは出るんでつお。
が、ここまで来て、納品も終わって、
やっぱ、ほんとに途中から曲調が変わるのってどうなんだろう?
って、思っちゃうだよ。
映画として切り替わりがあって、そこにあわせておいらの曲になっていくのれ多少は納得なんだけども…
プロデューサの作りたい方向はほんとよくわかる。
監督の作りたかった方向もよくわかる。
ただ、その融合は、かなり難しいんだおねぇぇぇぇ(正反対?)
おいらは、なので、最後の2曲は正直、エルマー氏への敬意を表してみたんだ。
おこがましいかな、おこがましいよね! うん。
だっておいら、エルマー氏のメロを越えられなかったんだもん! うふ。
あの人スゲーよ。ほんとプロだなーーーって思う。美しい。
でも、頭とおしりが繋がると、きっと観ている人は安心すると思うんだ。
安心したところで喜劇だろうが悲劇だろうがきっちり入り込めるんではないかと。
同じメロでもアレンジによって、演奏によって見える景色は全く違うから、それぞれの場所で何を伝えたいのかは絶対伝わる。
そう信じているのだよ!
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この映画はこれから完成して、実際に一般で上映されるまでに2年ほどかかるそうでつ。
しかもハリウッド系なのれ海外公開。
日本では上映があったとしても単館かなぁ。
忘れた頃にご案内するかもしれないねー
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というわけで、この夏はとりあえず死んできまつ。
次は12月に京都でミュージカルの新作公演があるだよ。
うふふふふ